出版社内容情報
本人や家族,周囲の人たちが納得のゆく死は可能なのだろうか.英国とドイツのホスピス,デンマークの在宅死制度,オランダの「安楽死」の実態をつぶさに取材した老人大量死の21世紀を迎える現代日本人必読のレポート.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
那由田 忠
3
英独とデンマーク、オランダをまわって、ホスピスや在宅死、安楽死について実情視察をした報告。98年に半年ほどかけた調査なので、かなり古くなったし、日本も介護保険が始まって状況の変化が起こっている。でも、今でも「告知」が問題になる状況に変わりがないし、胃ろうを平然とやり続ける国だから、栄養を送り込んでまで形だけでも生かす日本の現状がいかに悲惨なものかを理解するにはよく役立つ。しかし、読んでいる人が少ないのが残念。丁寧に調べたいい悪い本だと思うのにね。2014/09/22
mRNA
1
安楽死や尊厳死がそれだけで議論されることが多い気がするが,本当に根元にあるべきなのは福祉の充実なのだと痛感する。この社会や人々が「死に方」を「生き方」として考えていくべきだと思った。2009/11/30
マイケル
0
安楽死先進国オランダは有名だが、本書で取材の他の先進国からも日本は学ぶべきことがあると思う。2019/04/16
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- 和書
- しゃぼん玉 新潮文庫