出版社内容情報
現代社会の基本的法体系を,市民生活を中心に興味深く平易に説明し,併せて質の高い学問的内容をもった入門テキスト.道理にかなった法的思考力が身につけられるように,著者の学問経験に即して読者と共に考える.
内容説明
法律問題とは何か、その中心にある裁判、判決、判例はどう読んだらいいのか、法律学とはどういう学問であり何のために学ぶのか、そして法律の素養を身につけた法律家という人間はいかにあるべきかを、自らの歩みを振り返りつつやさしく説く。
目次
プロローグ―リーガル・マインドについて
法律問題とは何か(法律問題と「国家」の出番;民事事件と私的自治;刑事事件と国家の刑罰権;行政事件と法治主義;憲法問題の「事件性」)
裁判・判決・判例の諸問題(判決についての三つ巴理論;判決の基礎は事実認定である;事実の挙証責任(立証責任)の重要性
事実認定と法律判断の一体性
法律論の必要性
判例とは何か―判例の読み方)
法律学と法律学教育(法律学教育とリーガル・マインド(教養法学)
法律学と科学の差異と共通性
法律学という学問の特殊性)
法律家と法律学(弁護士法学;検察官法学;裁判官法学;立法者法学)