出版社内容情報
「神話」とさえなったルネサンス最大の芸術家ミケランジェロ.その創造の軌跡を,同時代伝記の周到な再読,注文主・家族・友人との関係やセクシュアリティの考察を通して明らかにし,天才芸術家の素顔にせまる.
目次
1 貴族の血を引く市民―少年時代と家族の社会的地位
2 こういうお偉い方々―新しいパトロンを求めて
3 身構えるダヴィデ―フィレンツェ共和国に仕えて 1501‐05年
4 頑固で、粗暴な、扱いづらい人物―ユリウス2世のための仕事
5 メディチ家の復権―ミケランジェロの最初の建築作品
6 多くの仕事に囲まれて―メディチ礼拝堂とラウレンツィアーナ図書館
7 鎧をつけた騎士―肉体の復活
8 ユリウスは安らげり―教皇墓碑と晩年の絵画と彫刻
9 いかばかりの血が流されたことか―最晩年の日々
10 未完の仕事―ミケランジェロ芸術の意義
著者等紹介
ヒューズ,アンソニー[ヒューズ,アンソニー][Hughes,Anthony]
リーズ大学講師。16、17世紀美術史専攻。彫刻およびその理論的研究を行う。The Burlington Magazine、Journal of the Warburg and Courtauld Institutes、Art History、Oxford Art Journalなどに論文を多数発表
森田義之[モリタヨシユキ]
1948年生まれ。東京芸術大学大学院修了。愛知県立芸術大学教授。イタリア・ルネサンス美術史専攻
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感想・レビュー
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あやなる
1
誰もが知るミケランジェロ。絵だけ嗜ませていただきました。 説明文もたくさんあったのに読んでないから読了に載せるのが憚られたけど、せっかくなので記録として。芸術に疎いので、少しずつ触れていきたいなと思います。2022/03/20
しんかい32
0
ミケランジェロ評伝。基礎知識やや必要な感じでちょっとしんどいとこもあったが面白かった。内容は著者の見解に傾きすぎない、逆にいえばちょっとそっけない感じだがくわしい。オールカラーなので作品集代わりにもなりそう。未完成作品がほんとに多いんだなあと実感した。契約途中で仕事放り出すわ、すぐ感情的になるわ、弟子に書かせた伝記では過去を捏造するわ、いろいろ厄介なジジイだなというイメージになった。2011/11/09
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