内容説明
生きて在ることが、そのまま哲学すること―私とは誰か、心とは何か…言葉の力、経験の深さをはかる尺度とは…老いと病と死の意味とは…日常の生の現場を、骨太な思索によって哲学の風景に翻訳する。一人の哲学者が生きた「哲学の劇場」への招待。
目次
1 九十歳の断想(心とは;言葉について;経験をめぐって;自然と人間;「共に」について;哲学は終わるのか;科学技術は人類を幸福にするのか)
2 世紀転換期の風景(忘れられぬ言葉、忘れてしまった言葉;「正しい」とはどういうことか;「私」(self)について
職業の貴賎について
プライヴァシーはどこまで必要か
病と健康の形而上学
生活主観と生活革新
官僚主義と人情
宗教と戦争
国家と民族の神話
政治と国際倫理
世紀末と近代の終末)
3 風景という思想(私の歩んだ哲学の道)
著者等紹介
沢田允茂[サワダノブシゲ]
1916年生まれ。2006年4月没。慶應義塾大学名誉教授。専攻は哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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