ジャック・ラカン 精神分析の四基本概念

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 400p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000236218
  • NDC分類 146.1
  • Cコード C0011

出版社内容情報

ラカン理論の核心をなすセミネール第11巻! 「無意識」「反復」「転移」「欲動」というフロイト以来の基本概念にジャック・ラカンが迫る本書は,精神分析に関心を持つ人すべてにとって最良の導き.

内容説明

無意識・反復・転移・欲動の4つの基本概念から精神分析の本質へいたるラカンの探究の軌跡。

目次

無意識と反復
対象「a」としての眼差しについて
転移と欲動
“他者”の領野、そして転移への回帰
セミネールを終えるにあたって

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

zirou1984

21
読了と言うか軽く目を通した程度だが、当然の如く全く理解することができず。一応、本書を含むセミネールはラカンの講義をテクスト化したものであり、中でも本書はラカンの主著と言われている。内容としてはフロイトが創出した概念の再定義/ラカンの創出した概念の解説、といった所になるのだろうか。語り口自体は平易ではあるのだが、ラカンの最終的に言おうとしている事がとにかく掴めない。質疑応答を見る限り聴講生も理解できている訳ではなさそうなのでその点は安心である。「大事なこと、それは、私が解っていることです」と言われてもなぁ…2013/07/03

34

19
額にトランプを貼って、他者のふるまいから自分の数字を推測するゲームがある。ラカンのタームでは、この見えないトランプが「ファルス」である。男も女も、この不可視のファルスの象徴的な意味作用を通して、主体としてのポジションが決定される。要するに、主体の欲望の意味は〈他者〉のうちにある(このことをラカンは「疎外」と呼ぶ)。しかし精神分析の作業は、この疎外に意味を与えること、つまり数字を言いあてることにはとどまらない。ゲームにはその先があって、ラカンの言葉では、「分析家はさらに乳房を持たねばなりません」となる。2017/08/23

白義

13
ラカン本人の著作で最初に読むべき本。ということはつまり、読める本ということでもある。無意識や転移と言ったフロイトの基礎概念がラカンの手により新たに定式化され、述べられる。言わば、ラカンがラカンになる記念的なセミネールだ。他者と、シニフィアンの領域としての無意識により規定される主体の構造が、苦戦しながらも理解できる。入門書を読んで自信がついたら挑むといい。数式はあまり気にしなくてかまわないそれでも十分難解なので覚悟すること2012/01/03

hitotoseno

9
まず確認しよう。我々が他人を認識する時、私はあなたのことを知りたいので、あなたがどういう人間か詳しく説明してくれませんか? という馬鹿がいるだろうか? もしくは、他人が自己紹介をする時、私はこういう人間ですからその通りに受け取ってくださいね、と言われて素直に受け取る馬鹿がいるだろうか? そんな愚かな所業をするのは所詮学問という狭隘な場所だけである。我々は自分を正しく説明することなどできないし、他人の説明を素直に受け取ることなどできない。では、どうやって他人を認識するか? まず我々は、他人を欲望する。2016/03/26

mstr_kk

8
再読です。向井雅明『ラカン入門』を前半だけ何回も読んだあとなので、すらすら読むことはできるようになっていました。しかしすらすら読むと、いろいろなことを読み落としてしまっている気がする。何とも困った本です。2016/05/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/416183
  • ご注意事項