内容説明
二〇〇〇年の大統領選の前から、「ブッシュが勝利したらえらいことになる!」と警告を発し続けてきた著者の予言はことごとく的中、今やアメリカは国内外で「なんもかもわや」に。でも、草の根庶民はただ嘆き悲しんでいるだけではない。かくてロスアンジェルス郊外の小さな町で、推定平均年齢八十歳の反戦反核運動グループが活動を開始する!そのエネルギッシュで、でもどこかユーモラスな活動の軌跡は、民主主義アメリカの原点かもしれない。まっとうなことをまっとうに言い続ける著者による最新エッセイ集。
目次
1 悪貨は良貨を駆逐する(二十一世紀最初の大統領選挙でブッシュは民主的に選ばれたのか;大規模な電力危機の真相 ほか)
2 無知は災いのもと(イスラエルとパレスチナ問題の深層には;神風テロリスト ほか)
3 同じ穴の狢(九月十一日以降のアメリカ;ブッシュのイラク戦争 ほか)
4 千里の道も一歩から(最も安全な飛行機?;クリントンは何処へ? ほか)
著者等紹介
米谷ふみ子[コメタニフミコ]
1930年11月大阪生まれ。作家・画家。大阪女子大学国文科卒業。二科会に三年連続入選し、関西女流美術賞受賞。1960年、米国からフェローシップを受け、渡米。作家ジョシュ・グリーンフェルドと結婚し、二児の母となる。現在、ロスアンジェルス郊外在住。1985年、『遠来の客』で文学界新人賞、『過越しの祭』で新潮新人賞、第94回芥川賞受賞。1998年、『ファミリー・ビジネス』で女流文学賞受賞
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