出版社内容情報
従来描かれてきた「日本人」像はどのように形作られてきたのか.自画像制作のあり方,地図像の変遷,対外戦争などを手がかりに,その形成過程を批判的に検討し,独自の視点から新しい像を浮き彫りにする,意欲的な試み.
内容説明
従来描かれてきた「日本人」像はどのように形作られてきたのか。自画像制作のあり方、地図像の変遷、対外戦争などを手がかりに、その形成過程を批判的に検討する。「われわれ」がいつ何を契機に「日本人」という自己認識を持つに至ったのか、という点に留意しながら、独自の視点から新しい像を浮き彫りにする、意欲的な試み。
目次
第1部 自画像制作とは何か(自画像の思想;地図という自画像)
第2部 近代以前(徂徠の革命;宣長の抵抗)
第3部 近代以後(関係の発見;柳田国男と民俗学)
第4部 戦争体験と世界認識(鏡の破砕;小林秀雄と「国民」;吉本隆明と「関係」)