出版社内容情報
何かが終わった.思想と文化を襲った20世紀の命運とは何か.世界に構造を与える軸が溶け,深さを喪失した薄明の空間が支配している.この転換につながる歴史的文脈を探り,いま始まろうとする知的風景の様相と意義を考える.
内容説明
何かが終った。新しい現実を名づける言葉と語り口を探して。ポストから、プレへ。
目次
1 20世紀を読む(大きな物語りの行方;「もう一つの社会」への希求と挫折;神々の夜へ;意味と無意味―メルロ=ポンティの主題による変奏)
2 20世紀の水源(ルネサンスへの視線;大航海時代の霊感;フランス革命―変革のプロトタイプ;1870年代の風景―神々の黄昏)
3 20世紀の臨界(世界像の凋落―理論から制作へ;末法と来世のネガ;資本主義と投機の精神;マルクス複数の顔)
著者等紹介
坂部恵[サカベメグミ]
1936年生まれ。専攻、哲学。桜美林大学文学部教授
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