出版社内容情報
60余年の長きをほこる家永氏の学問研究活動は,思想史・文化史から憲法論・裁判批判まで極めて広範多岐にわたる.その核心となる方法論は精緻な論証によって構成され実証的・理論的性格が濃く,「家永史学」と呼ばれる独自な学風を形成した.学界はじめ多方面に大きな影響を与えてきた氏の活動の全軌跡を伝える初めての著作集.
目次
第1編 歴史教育(敗戦―1950年代の歴史教育をめぐる問題;教育の国家支配に抗して(1960年代))
第2編 教科書裁判(教科書裁判と検定権者の思想;教科書訴訟十年;教科書訴訟をたたかいつづけて;教科書訴訟三十二年)