藤沢令夫著作集〈3〉世界観と哲学の基本問題

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  • サイズ A5判/ページ数 463,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000924139
  • NDC分類 108
  • Cコード C0310

出版社内容情報

現代の「反哲学」的諸潮流に抗し,「自然」「技術」「倫理」などの基本問題を哲学の成立現場にさかのぼって考え抜く.ギリシア哲学研究に裏打ちされた正攻法の思考が展開された諸論考に,80年代以降の研究論文を加える.

内容説明

「専門」への自閉を突破して展開するダイナミックな思考。「反哲学」に抗し、「自然」「技術」「倫理」など、現代社会喫緊の問題を哲学の成立現場に遡り根本的に考究する。

目次

哲学の課題(哲学の基本的課題と現実的課題;実践と観想―その主題化の歴史と、問題の基本的筋目;現代哲学についての考察と反省;『哲学の課題』あとがき)
世界観と哲学の基本問題(『世界観と哲学の基本問題』まえがき―序にかえて;世界解釈の基本問題―三つのパラドクスをめぐって;自然とは;技術とは;倫理とは)
ギリシア哲学論文集その二(“状況”の変化と“もの自身”の変化―プラトン『テアイテスト』(154B‐155D)における背丈比べのパラドクスの哲学的意味
『パイドン』における自然哲学への出発とイデア原因論―反プラトン的解釈の徹底追及を兼ねて
プラトン『テアイテトス』(200E‐201C)における「知識」と「真なるドクサ」―バーニェット論文への批判的コメント
ギリシア哲学におけるディアレクティケー
Aitia‐Causa‐Cause―「因果律」とは基本的に何だったのか
オイディプスは真実から逃れようとしたか?―ソポクレス『オイディプス王』730行(πρ`οζ τριπλα^ιζ `αμαξιτο^ιζ)と関連して)

感想・レビュー

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『哲学の課題』(1989)と『世界観と哲学の基本問題』(1993)、その基礎となった論文数篇所収。ハイデガー、ローティ、デリダへの仮借ない批判。徹底的にデリダを門前払いしちゃう姿勢は、日本の哲学業界では珍しかったろうと思う。たしかに田中美知太郎大先生の流れを汲んだ世界的なプラトン学者の、しかも脂が乗り切った時代の論文集なのでまことに堂々としたものだけど、とまれ、藤澤先生はなぜにここまでニューサイエンス贔屓なのか。なにもシェルドレイクの形態形成場理論なんて持ち出さなくてもいいのに… これもその時代ゆえか。2018/06/19

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