出版社内容情報
パリでは島崎藤村と出会って論戦を交わし,ベルリンでは第1次大戦の開戦に遭遇,イギリスではロンドンとその郊外の農村で暮らす.初めて西欧文明と出会い,故国に逐次書き送った若き河上肇の東西文明論.(解説=住谷一彦)
内容説明
1913年10月、34歳の著者はヨーロッパに旅立った。パリの下宿では島崎藤村と激論を交わし、ベルリンでは第一次大戦の開戦に遭遇、敵国ドイツから慌ただしく退去、イギリスではロンドンとその郊外の農村で暮らす。初めて西欧文明と出会い、逐次故国に書き送った若き河上肇(1879‐1946)の東西文明論。
目次
祖国を顧みて(西洋と日本;日本民族の血と手;戦塵余録;漫遊雑記)
巴里に於ける島崎藤村君
文部省留学生