岩波新書<br> シナ思想と日本

岩波新書
シナ思想と日本

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 200p/高さ 18X11cm
  • 商品コード 9784004000013
  • NDC分類 121.02
  • Cコード C0210

出版社内容情報

日本とシナとは別々の歴史・文化をもつ二つの世界であり,この二つを含む一体としての東洋文化というものはありえない.文化は民衆生活との結びつきという点から把握されなければならない.こうした本書の主張は,戦前の安易な東洋文化論に加えられた痛烈な批判として感銘を与えたものであり,今日もなおその意義を失っていない.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

1
日本も中国もインドも一括りにして、東洋文化というのは無理がある。2017/02/10

うえ

1
「八の数を重んずる日本人の風習が易の八卦とかかりあひのないものであることもまた明らか」「篤胤が上に述べた如くシナの道教やインドのブラマ教を我が國の神の道でありそれから派生したものであるとし、それらの宗教の神を我が國の神として説いたのは…畢竟はシナやインドの思想によつて日本の神道を解釈することになる」「王朝の更迭は現実に行はれてゐることであるから,その瓣柄の意義とそれが必要である理由とがシナ人には理解せられるけれども,日本人にはそれができないのである」2014/06/21

denz

1
「シナ思想」と日本、またインドと合わせての「東洋文化」などはない、それぞれの民衆において文化的交渉はほとんどなく、歴史も共にしておらず、それぞれが独自の文化を形成していたとの主張を、まさに東亜新秩序が唱えられた1938年11月に公刊したもの。この意味で後の津田の受難は、この本のためであったことも大きな要因の一つである。本書の主張は明快で同意できるのだが、論証としての裏付けがほとんど書いていてはくれず、ほとんど同じ主張の繰り返しなのが残念なところ。しかし、その提起されたことは研究のタネになるかもしれない。2011/12/28

おやぶたんぐ

0
中国(人、語、文化)について説くところは強烈の一言。その全てに異論があるわけではないが、結論だけを声高に繰り返されてもなあ…というのが読後感。‘東洋’での安易なカテゴライズは本質を見誤らせるな、とは思う。2017/12/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/169093
  • ご注意事項

最近チェックした商品