内容説明
ここ数年で日本の恐竜研究はめざましく進んだ。発掘される化石も従来の歯一本・骨一個から、頭骨や体全体が見えてくるほど急増。アジアで独自の進化をとげたフクイサウルス、日本唯一の鎧竜ノドサウルス科など、最新の発見・研究を各現場から報告する。
目次
1 恐竜とはなんだろう
2 サハリンのニッポノサウルス
3 夕張の鎧竜
4 神流のスピノサウルス類
5 手取層群の恐竜たち
6 勝山のフクイサウルス
7 鳥羽のティタノサウルス類
8 御船層群の恐竜たち
9 日本の恐竜研究はいま
著者等紹介
真鍋真[マナベマコト]
1959年東京都生まれ。1994年イギリス・ブリストル大学理学部地球科学科で博士号を取得。現在、国立科学博物館地学研究部主任研究官。最近は、ジュラ紀と白亜紀、白亜紀と第三紀といった大きな時代の境界における爬虫類・鳥類、そして生態系の変化に関心をもっている
小林快次[コバヤシヨシツグ]
1971年福井県生まれ。1995年ワイオミング大学地質学地球物理学科卒業。2004年サザンメソジスト大学地球科学科で博士号を取得。現在、福井県立恐竜博物館古生物学研究職員。獣脚類のオルニトミムス類を中心に、恐竜の分類や生理・生態の研究をしている
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感想・レビュー
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naoto
4
恐竜といえば福井県!だけれども、意外とあちこちで恐竜の化石、出てるんだね。恐竜…古生物研究って面白いな。最後に出てたけど、恐竜の研究にはアマチュア発掘家の力が大きいんだって。アマチュアでよければ、その気になったらすぐできるね。2020/06/25
さとうはな
0
ジュニア新書・・・?ジュニア向けなの?え?と戸惑う。最初の方に関しては本当に戸惑ったが、読み進めると実際の発掘の過程とその化石が示唆する情報の紹介など、すぐに読めるものだった。巻末には、「参考文献」ではなく「主に解説した論文」(笑 面白かった。2016/09/08