内容説明
これからの文学に必要なもの、それは「軽さ」「速さ」「正確さ」「視覚性」「多様性」―全く新しい視点で古今の傑作を論じた書。
目次
1 軽さ
2 速さ
3 正確さ
4 視覚性
5 多様性
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パラ野
11
積ん読からの解放。アメリカでの講義ということで、話し言葉で縦横無尽に語られる、方法論とも呼べなくはないかなと。「軽さ」「速さ」「正確さ」「視覚性」「多様性」を一回ずつ語っていく。「軽さ」は神話を用いて飛翔っぽいイメージと同時に重さについても語ってます。両義的な話題。「視覚性」が1番興味があった。カートゥーンを通じて、二次創作のように遊んでいたというエピソードとの絡み合い。「速さ」は遅延も含めて考えてみる。2014/08/11
かいこ
4
最低限の論旨以外全体的によくわかんなかったけど「軽さ」の項に関しては本当に何一つ理解出来なった。本書で言及されたカルヴィーノの著作を読んだ方が良さそう2018/05/01
KA
3
10年ぶりに再読。ラブレー、ゲーテ、ドストエフスキー、ジョイス、エリオット、プルースト、ボルヘスに言及する(結果として彼の人生最後の講義案となった)最終章「多様性」に心底感動した。イタロ・カルヴィーノ最高だよ。 初読時はまったく良さがわからなかった。この良さがわかっただけでも歳を重ねたかいがある。ちなみに今は『カルヴィーノ アメリカ講義』として岩波文庫になってます。2021/03/25
ビター
1
カルヴィーノの再読が必要。2016/09/11
rinrin
0
【BOOK-75】⑩2012/03/30