朝日選書<br> 反ナポレオン考―時代と人間 (新版)

朝日選書
反ナポレオン考―時代と人間 (新版)

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  • サイズ B6判/ページ数 325p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022597151
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0322

内容説明

同時代人の見た英雄。反発、非難、中傷の渦の中から、あまりにも個性的な人物像が浮かびあがる。新資料を駆使した新訂版ナポレオン4部作、完結編。

目次

主役登場
権力の階段
流血
王党派
旧怨
宗門紛争
修羅場
宿敵アルビオン
食人鬼
信徒集団
奈落の渕
悪徳の論理―タレイラン
権謀術数―フウシュ
心身のカルテ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

印度 洋一郎

2
書名が誤解され易そうだが、リアルタイムでナポレオンに接した側近や敵対した人々の言動や書簡から実像へと迫るという、従来の"神格化された英雄ナポレオン"像への反駁という意味。これを読むと、ナポレオンは側近から見ると才能のある奇人、敵からは過激な扇動者、兵士達からはカリスマ的リーダーとして見られていたのがわかる。結局、故郷に戻った兵士達がカリスマ像を広めた訳だが、現代のフランスでも知識層は反ナポレオン、大衆はナポレオン贔屓だという。「共和制に君臨する皇帝」という不思議なナポレオン体制が誕生した背景も興味深かった2012/05/02

kokada_jnet

2
ナポレオンのマイナス面や、ナポレオンと戦った人々の側の事情を、描写しての神話くずし。ナポレオンの初恋の女性と結婚したフランス軍の将軍が、スウェーデン側から求められて皇太子となり、現王室の祖となったというエピソードは、知らなかったので驚いた。2012/04/06

sagatak

1
欧州の歴史のなかで中世を抜け出し近代への転換期のナポレオンの存在というのは計り知れないくらい大きいようだ。しかし、肝心の彼の活躍すらよく知らない。ただ美化され部分だとか、逆に悲哀としての話など断片的にしか知らない。そんなときこのタイトルが目に入ったので思わず読んだ。マイナス面から読むのもよいかと思いながら読み進んだが、内容はそうでもない。いや、むしろなかなか本質的なことまで踏み込んであり読み応えアリ。2011/07/12

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