内容説明
本書は、アジア経済危機とそれが世界経済との関係で引き起こしている構造変化をエネルギー、食糧、環境、人口等諸問題との関連で捉え、アジア経済の再生と21世紀の持続的発展への可能性を探ることを意図したものである。その際、とくに、21世紀の「地球的問題群」といわれるエネルギー、食糧、環境および人口等諸問題がグローバリゼーションや市場経済化、情報化の下で互いに相乗し合い、急速に先鋭化している実態の分析を通じて、より根源的次元での問題の把握に努めた。
目次
第1章 アジア経済危機の構図
第2章 アジア経済の急成長とエネルギー問題
第3章 限界にきたアジアの環境汚染
第4章 成長が生む「飢餓」と「飽食」
第5章 増え続ける人口
第6章 グローバリゼーションと「地球的問題群」
第7章 アジア経済再生の構図
第8章 21世紀持続的発展への政策選択
終章 資源・環境制約下の世界とアジアの経済発展―グローバリゼーション、市場経済化、情報化の問題に触れて