講談社学術文庫<br> 星の民俗学

講談社学術文庫
星の民俗学

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  • サイズ 文庫判/ページ数 230p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061582798
  • NDC分類 388

出版社内容情報

【内容紹介】
星についての民間伝承には、洋の東西を問わず興味深いものが多い。本書は、星の研究家として知られた著者が、我が国をはじめ、広く世界各地の民族の星の呼び名やそのいわれ、また、星にまつわる神話・伝承や民俗などを集大成し、これに1つ1つ詳細に考察を加えることにより、星と民族との深い結びつきをあますところなく描き出していく。星空に限りない情熱を傾けた博識の著者ならではの、天文学と民俗学を結ぶロマンあふれる名著。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のぞみ

4
小学生の時に愛読していた星座物語の本が、野尻氏の著作だったと本書を読みながら気付いた。北斗七星が中国では7匹の豚とされてたとか、大熊子熊母子の話など今もよく覚えてる。古代、天文家とは数学者であり哲学者であり芸術家でもあった。ならば人間というのは、みな詩人なのだろうか。人と神が共に在った時代、彼らは虚空に浮かぶ無数の星々に何を観ていたのだろう。きっと今度星空を見上げた時、それを想って泣くかもしれない。自分にも、偉大なる父母達が観たのと同じ物語が観られたらいいのに。2016/09/15

東雲

2
登録以前2013/09/02

yanoms

2
夜中も煌々と街頭やネオンの光る都市部に住んでいる現代人には生まれることのない想像力。異なる土地に類似した民話や神話が散在する点に、星の偉大な普遍性を感じる。「織女三星」の項(98ページ)で触れられている、羽衣伝説と七夕伝説の融合した話を『まんが日本昔ばなし』で見たことがある。神話は形を変えながらも我々の血となり肉となっている。  “月の光に導かれ  何度も巡り会う  星座のまたたき数え  占う恋のゆくえ  同じ地球(くに)に生まれたの  ミラクルロマンス”2012/07/23

ダージリン

1
星座は全く詳しくないが、この本は面白かった。世界各地の星座にまつわる伝承は興味深いものが多い。一年中見える星は休むことを許されず空を廻り続けるという解釈になるというのは、ギリシャ神話では聞いたことがあったが、他地域でも同じところが面白い。日本には星座にまつわる伝承が少ないように思うが、豊かな自然に囲まれ夜空にはさほど注意を向けなかったのだろうか。2015/11/04

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