内容説明
過去の人々のひたむきな生き方、美しい心映えをこよなく愛した著者は、人物評伝の傑作を数多く遺した。英雄から市井人まで本書に収めた４３篇何れも一読忘れ難い珠玉作である。
目次
秀吉と如水
秀吉の茶の湯
幸村入城
基次と長政
後藤又浜衛遺聞
真田信之
関口柔心
井上河内守正利
蕃山と俊光
蕃山と正雪
西鶴といふ作家
坂田藤十郎
大沢勘太夫
白石と端賢
広沢の見た夢
甚四郎と金四郎
望月玉蟾
市川柏筵
平賀源内
駿河の八助
重賢と定信
宮薗鸞鳳軒の死
隠者平明徳
古賀精里夫人
伴蒿蹊
京伝の机塚
竹村悔斎
南畝の狂歌との絶縁
南畝の一日
竹本播磨掾
曾槃逸聞
紀定丸
信淵と松陰
渡辺崋山の生活
椿銚山
将棋さし立雪
東湖瑣話
曲亭馬琴の自撰自集雑稿
京山の書いた馬琴伝
奎骨江戸を去る
拳骨和尚そのほか
新門辰五郎
