講談社学術文庫
蔦屋重三郎―江戸芸術の演出者

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  • サイズ 文庫判/ページ数 243p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061595637
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0170

内容説明

江戸中期の出版界に彗星のごとく登場し、瞬く間に頂点にまで上り詰めた版元がいる。その名は蔦屋重三郎。作家や絵師の才能を見抜く炯眼と、独創的企画力を併せ持つ彼は、京伝、馬琴、歌麿、写楽らを育て、黄表紙、狂歌絵本、浮世絵等に人気作を連発、時代の寵児となった。天明・寛政期に戯作文芸や浮世絵の黄金期を創出した奇才の波瀾の生涯を追う。

目次

1 吉原時代―創業
2 通油町進出
3 黄表紙出版と筆禍事件
4 美人画の制覇―喜多川歌麿
5 役者絵への野望―東洲斎写楽
6 次代を透視して―死

著者等紹介

松木寛[マツキヒロシ]
1947年、仙台市生まれ。東北大学文学部卒業、同大学院修士課程修了。日本美術史専攻。東北大学文学部東洋日本美術史科助手を経て、現在東京都美術館学芸員
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感想・レビュー

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ちばっち

2
挿絵がちょこちょこ入っていて面白かったです。(特に黄表紙の挿絵)重三郎の仕事っぷりが分かる内容になっています。資料が少ない為仕方がないのですがもうちょっと重三郎と作者や絵師との繋がりを掘り下げて欲しかったなぁと思います。時代を切り開く為新しい試みをしてみたり新人を発掘したり育て上げたりと先を見る目・行動力・外交力など様々な能力を駆使して時代の先端を走り、文化を作ってきた名プロデューサーの重三郎にもっとスポットを当てていって欲しいと思います。写楽の正体も勿論気になるけど(笑)2014/07/12

Shinobu Asakura Yamamoto

1
て、ことで、蔦屋重三郎深読み。学術書なので、蔦重の出版者としての働きを、時代背景とともに探っていく。キラ星のように現れる劇作者、絵師たちを見出し引き抜き、文化を作り上げていく。いかに歌麿や写楽が世に出て売れていったのか、そして写楽の謎は!?それにしても江戸の文化人は洒落っ気があって面白いなあ。ペンネームどれも秀逸!2018/05/30

紫草

0
以前読んだ、鈴木俊幸氏の「蔦屋重三郎」に続き、また蔦重。こちらの方が、素人の私にはとっつきやすかった。あちらはとても細かく緻密に検証していっていたのに対して、こちらは概説的な感じで。写楽の謎についても、一章を割いてありおもしろかった。2013/06/22

笠井康平

0
太田克史さん。2013/03/09

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