内容説明
禅書の古典としてその名も高い『無門関』は、中国南宋の僧・無門慧開が四十八の公案に評唱と頌を配した公案集である。禅の主眼を「無」の一字に見るこの書は、難解なことでも知られる。そこで本書では、『無門関』全文を現代語訳し、公案を易から難への順に並べかえ、平易な解説を付して、より深い理解への一助となるよう試みた。原文・訓読文つき。
目次
『無門関』公案四十八則(どっちがホンモノ(第三十五則倩女離魂)
自己の本来の面目(第二十三則不思善悪)
趙州の無字(第一則趙州無字)
趙州の柏樹子(第三十七則庭前柏樹)
香厳の樹のぼり(第五則香厳上樹) ほか)
『無門関』公案四十八則(原文・訓読文)
著者等紹介
秋月龍〓[アキズキリョウミン]
1921年生まれ。東京大学文学部哲学科卒業。同大学院修了。花園大学教授を経て、埼玉医科大学名誉教授。1999年9月没
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