旅する帽子―小説ラフカディオ・ハーン

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  • サイズ B6判/ページ数 338p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062099844
  • NDC分類 933
  • Cコード C0093

内容説明

新しい人間、流浪する魂。あわれ桜花に届くか、明治を透視する異端者の詩情は?ヨーロッパの孤児、いずれの国にも属さぬ世界人と日本。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

三柴ゆよし

18
かつて日本滞在欧米人には、日本にその身を置きながらも日本語で書く・話すことはしないという暗黙の文化があり、これはこの小説の舞台である明治時代にかぎった話ではなく、リービ英雄によれば1960年代まではまだその風潮があったという。あるいはまた日本人の側にも、自国の文化と言語を自分たちの独占物と考え、ガイジンには到底理解できるはずもないとする、これもリービ英雄流に言えば、<自己オリエンタリズム>に陥る者が少なくない。本書はそうした<ガイジンには無理>な世界に同一化しようとしたひとりのアウトサイダーの物語である。2014/09/10

果てなき冒険たまこ

0
去年松江に旅行した時に記念館などを観覧した小泉八雲ことラフカディオ・ハーンというよりヘルン先生。その時に何冊か参考に本を読んだけどこれは「小説」を謳っているので面白そうだと読んでみた。けど、ちょっと期待外れだったかな。ヘルン先生の気持ちや感情ばかりを追いかけて日本の生活やかかわりなどは最小限にとどめた感じ。悪くはないけど読後は中途半端なもやもやが残る感じ。結局居場所を見つけられなかった男の話になっちゃってるのもどうなんだろうね。2024/01/05

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