内容説明
田中角栄本人から、中曽根康弘、竹下登、小沢一郎、ブレーン官僚…そして佐藤昭子、早坂茂三まで。キーパーソンへの徹底取材と膨大な資料をもとに綴った「角栄と日本」総括の決定版。倒れて17年、今なおこの国を支配する「角栄システム」。天才政治家の功罪とは何か。「角栄の子」たちの失政の本質とは?26年の歳月を傾けた著者渾身の戦後政治論一千枚。
目次
第1部 ロッキード裁判は無罪である
第2部 「地球の彫刻家」たらんとす
第3部 コンピュータ付きブルドーザー
第4部 葬られた列島改造論
第5部 「唯角史観」政界を席巻す
第6部 角栄倒れてなお「角影」は続く
そしていま田中政治の呪縛を断ち切れるか
著者等紹介
田原総一朗[タハラソウイチロウ]
1934年滋賀県彦根市生まれ。早稲田大学文学部卒業。岩波映画製作所、テレビ東京を経て、77年フリーに。現在は政治・経済・メディア等、時代の最先端の問題をとらえ、活字と放送の両メディアにわたり精力的な評論活動を続けている
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感想・レビュー
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funuu
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分配の時代から、痛み の分配の時代のリーダーの時代2014/05/05
コホーー
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本書のタイトルは角栄を絡めた「日本の政治」だが、やはり角栄のコンピュータ付きブルドーザー振りは読んでて面白い。特に印象深かったのは次の5点。①田中が好んで口にする言葉「人間一人ひとりの脳の中には世界的学者である野口英世になれる力がある。それには勉強することであり、数多く暗記すること」。②田中は法律を熟知していて、官僚以上に法律の使い方がうまい。史上最多の33本もの議員立法を行った。政策を考えて立法化する、それが政治家の第一の仕事。法律は法律学者的な知識ではなく、その一行、一語に込められた意味・その裏で2022/07/02