講談社選書メチエ<br> 飛鳥を掘る

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講談社選書メチエ
飛鳥を掘る

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  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062582582
  • NDC分類 210.2
  • Cコード C0321

内容説明

酒船石は導水施設ではない、亀形石は「亀」ではない。石舞台古墳の下には「潰された古墳」がある!広く張りめぐらされた地下水道網の機能とは?丹念な発掘が通説の過ちを暴き、地中から現れる事実が四キロ四方の豊饒な文明空間「飛鳥」の実態を浮かび上がらせる。

目次

第1章 石造物を探る(石造物の発掘;酒船石;人頭石 ほか)
第2章 古墳を掘る(飛鳥時代前半の古墳;飛鳥時代後半の古墳;飛鳥時代の墓造りの思想―風水思想 ほか)
第3章 飛鳥歴史の舞台を掘る(飛鳥京跡の発掘;嶋宮伝承地の調査;酒船石北西の石垣と両槻宮 ほか)

著者等紹介

河上邦彦[カワカミクニヒコ]
1945年大阪市生まれ。関西大学大学院文学科日本史学専攻修士課程修了。文学博士。奈良県立橿原考古学研究所調査研究部長を経て、現在、奈良県立橿原考古学研究所副所長兼、同附属博物館館長。中国西北大学客員教授。中国社会科学院古代文明研究センター客員研究員。束明神古墳・下池山古墳・黒塚古墳などの調査をおこなう
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感想・レビュー

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chang_ume

8
飛鳥の石造物・古墳・宮都について調査経験を交えながら紹介。とりわけ分量大の項目が終末期古墳の占地で、中国からの「風水」思想の伝播によって6世紀末から墳丘南面の形態が定まったとするが、そもそも風水という超歴史的な概念からの検討は無理が生じている。また天武持統陵と周辺の古墳について、中国王朝の皇帝陵と周囲環境(陵園、陪陵)からの影響を見るがこれも根拠不十分。橿考研の河上部長といえば泣く子(学生)も黙る勇名を関東まで響かせましたが、本書に関しては消化不良の印象が否めない。極端に少ない図版数も残念。2003年刊。2022/07/15

まじょるか

1
「6世紀末以後のほとんどの古墳は真南に石室の入り口をもっているのだ。」、「一般に終末古墳は風水思想による墓造りがなされている。」、「現天武陵は 阿不畿乃山稜記の記述でほぼ誤りないとされている。」、束明神古墳の被葬者は草壁皇子だという著者の説あり。2014/12/21

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