現代思想の冒険者たち 〈第16巻〉 レヴィナス 港道隆

現代思想の冒険者たち 〈第16巻〉 レヴィナス 港道隆

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  • サイズ B6判/ページ数 371p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062659161
  • NDC分類 108
  • Cコード C0010

出版社内容情報

【内容紹介】
世界を織りかえ「私」を問い直す新しい言葉の群れ。正当防衛の悪循環としての戦争=暴力を抑止する唯一の原理。<他者>の思想。

●レヴィナス(Emmanuel Levinas1906~1995)
フランスの哲学者。ロシア帝国領リトアニアのカウナス(コヴノ)生まれ。ストラスブール大学卒。ドイツのフライブルク大学でフッサール、ハイデガーの講義に出席。フランスに、現象学を伝える。パリ大学教授。人間存在と暴力について根源的な問いを発するその独創的な倫理学は、今日の世界で最もラディカルな思想の1つといわれる。主著に『時間と他者』『全体性と無限』『存在するとは別様に』、他に『タルムード講話』など。

法─外な思想(pensee extra-ordinaire)
他者とは誰か、他者は<私>を傷つけ、苦しめ、追害し、殺しうる。そうした他者に、<私>は責任を負いうるのか。その暴力のなかでさえ「汝殺すなかれ」と<私>に呼びかける他者の顔が、<私>の存在の暴力性を暴き、<私>を存在の安寧から逐い出し、責任へと目醒めさせる。<私>は他者の暴力に傷つくだけでなく、暴力に苦しむ他者の苦痛を苦しむ。<私>は他者の「身代わり」として在る。他者の顔が開く<私>の他者への無限の責任こそが、正当防衛の名のもとに悪循環に陥る戦争を抑止する。<私>は1人で存在の不条理と無意味に耐え、世界の重みを支える。この非対称の関係を言いあてる「法─外な」倫理学こそ、常識を覆すレヴィナスの思想である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白義

3
レヴィナスの伝記、思想、キーワードまで、本人の本を読む前に抑える本としてかなりいいんじゃないかな。ハイデガーとフッサールを批判的に継承した存在論に他者の倫理学、デリダととの関係と、概ねレヴィナス本人の言葉を引っ張りながら教科書みたいに解説してる。デリディアンの著者らしくレヴィナスのシオニズム的側面も批判的に言及、そこからレヴィナス思想のシオニズムを超える側面を追及すると過不足ない感じ。レヴィナスはそれまでの哲学の限界を超えようとした結果、言葉がすごく難しいんだけど、そこを上手くほぐした本2011/03/31

かねこ

0
~第4章2015/10/01

歩き

0
高3。全然分からなかったけれど、「顔」にしたって結局は暴力じゃないかと思った記憶がある。

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