出版社内容情報
ダリ、ミロ、マグリット、デュシャン、マン・レイら、幻想世界を描 くシュルレアリスム、伝統を否定するダダの全貌を捉え、ポップ、ス ーパーリアリズム等、戦後の動向を鳥瞰。カラー210点モノクロ2 15点で構成。
乾 由明[イヌイ ヨシアキ]
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高階 秀爾[タカシナ シュウジ]
著・文・その他
山梨 俊夫[ヤマナシ トシオ]
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
282
この巻はダダとシュルレアリスムなのだが、あれこれと自身の不明を訂正することができた。まずはダダなのだが、これまではトリスタン・ツァラを中心とした文学運動はともかく、絵画の分野におけるダダは考えなかった。本書では、マルセル・デュシャンを筆頭にマン・レイやピカビアをここに分類している。なるほどそうなのか、と納得。次いでシュルレアリスムだが、これまたダリやエルンストはいかにもなのだが、ミロがこの範疇に入るとはこれまで考えたことがなかった。また、本書の後半ではさらに新しい画家の作品を並べているのだが⇒2023/10/23
KAZOO
102
この巻ではダダイズムとシュルレアリズムということで、デュシャンやダリ、マックス・エルンスト、ジョアン・ミロの作品が収められています。結構楽しめますが、この中ではやはりダリが私にとっては傑出している作者であると思われました。2017/02/17
毒兎真暗ミサ【副長】
24
1920年代、ダダとシュルレアリスムを代表する表現者たち。かの芥川も引用したマティスとピカソから始まりデュシャン、レイのポップアートへ移行する。その時代の風刺を包括しながらダダは存在し、山梨俊夫の文章に嫌悪以上の好感を抱く。驚嘆したるはダリ『十字架の聖ヨハネのキリスト』。20年代のエレンストも。お互いに真夜中を通り過ぎているし『〜昼の鳥〜』これは刺繍で作りたいモチーフだ。それから40年。思想は継承され、日本にも影響を及ぼす。巻末の年表も分かりやすく、何度でも覗きたくなる最高峰。美とシニシズムの祭典である。2023/11/17
へんかんへん
1
ダダイズム、シュールレアリズムについて2014/04/30