出版社内容情報
谷脇 理史［タニワキ マサチカ］
著・文・その他/翻訳
神保 五彌［ジンボウ カズヤ］
著・文・その他
暉峻 康隆［テルオカ ヤスタカ］
著・文・その他/翻訳
内容説明
頭注＋原文＋現代語訳「三段組の古典」決定版誕生！基本的作品を網羅。権威ある執筆陣、最新の研究成果。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
syota
32
「第12回日本の古典を読む」参加のため『日本永代蔵』を読了。全6巻30話は、己の才覚と努力で財をなした商人たちと、放蕩で財産を食いつぶすドラ息子どもの列伝。大金を貯める方も使う方も、とにかくバイタリティに溢れていて、江戸初期の活気に満ちた社会状況がリアルに活写されている。人生の目的は財を築き名を残すこと、創意工夫して骨身を惜しまず働け、倹約を忘れるな、ゆったり暮らすのは隠居してから、という西鶴の考えは、戦後の高度成長期あたりまで日本人に受け継がれてきたように思う。経済大国ニッポンの出発点を見る思いだ。2017/12/06
NORI
18
読みたいと思っていた「万の文反古」の全編収載本を図書館でようやく見つけた。 誰かの手紙を、出し手・受け手の関係性を類推しながら読む形式の物語。17世紀の人々の暮らしぶりや、特に町人の生き様などが垣間見れて興味深かった。一方、手紙を読ませた後の、後付けの状況説明みたいのは、若干蛇足気味に感じた。書簡なら書簡だけで、想像を搔き立てて終わらせる形でも良かったかな。 本書は他にも、日本永代蔵、世間胸算用、西鶴置土産を全編収載。かなりの分量でなかなか手こずり、今回は、万の文反古と日本永代蔵を重点的に読むに留めた。2024/04/06
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- 和書
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