出版社内容情報
終戦から百年、評価の定まらない日露戦争の現代的な意義を、司馬史観や民族主義、メディアの報道などさまざまな角度から問い直す。
内容説明
終戦から100年を迎えた日露戦争は、現在でも評価が定まっていない。新たな史実の発掘や、欧米・ロシアでの研究の進展もあり、従来にはない斬新な解釈があらわれてきている。本書では、「海洋国家・日本」vs.「大陸国家・ロシア」との地政学的現実、20世紀の始まりを画す「第ゼロ次」世界大戦という視点、戦争を支えたユダヤ資本、欧米メディアの報道など、さまざまな角度から日露戦争の現代的な意義を問い直す。
目次
第1部 日露戦争一〇〇年(「第零次世界大戦」としての日露戦争;日露戦争と司馬史観;文学と戦争;非線論と反戦論;あるスパイの肖像 ほか)
第2部 日露戦争をどう見るか(「第零次世界大戦」とは何か―ジョン・スタインバーグ氏に聞く;戦史上の日露戦争―ブルース・メニング氏に聞く;戦争は避けられなかったのか―デイビッド・シンメルペンニク氏に聞く;日露戦争の現在性―ドミニク・リーベン氏に聞く)