内容説明
通貨危機を契機に韓国金融は数年で再生した。一方日本は、問題を抱え行き詰まっている。彼我の違いを分けたものは。韓国の改革のエッセンスを伝え、日本金融・産業再生への手がかりを探る。
目次
第１章 なぜ韓国モデルが参考になるのか
第２章 日本以上に深刻だった銀行危機
第３章 成功の鍵は何か
第４章 原動力となった外資の導入
第５章 残された課題
第６章 日本が学ぶべき点
著者等紹介
根本直子［ネモトナオコ］
東京都に生まれる。早稲田大学法学部卒。シカゴ大学経営大学院経営学修士（ＭＢＡ）取得。１９８３年日本銀行入行。１９９４年スタンダード＆プアーズ入社。現在日本および韓国の銀行、証券会社、保険会社、ファイナンスカンパニーの格付を所轄する金融サービス部門のディレクター
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感想・レビュー
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中島直人
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著者は韓国の成功と比べ、日本の改革の不徹底を嘆く。ただ、経済規模が圧倒的に小さいことを活かし、為替操作による輸出促進で経済回復を図ることが出来たことが成功の要因として大きいのではないか。また、一部優良企業に富が集中し、社員は果てしなく続く強烈な競争に消耗するという今の韓国の姿は日本の目指すべきものなのか、むしろ反面教師とすべきではないかとの考えを強くした。2012/01/29
