出版社内容情報
アフリカ大陸の中央部,「月の山」の麓に広がるイトゥリの森.そこには古くエジプト王朝から人びとを魅了してきた狩猟採集民エフェ(ピグミー)が住み,あとからやってきた農耕民との間に奇妙な共生関係を作りあげている.二つの生活様式が交錯して織りなす,森の民の生き方を描く.
内容説明
森の恵みから女性まで、彼らはなぜさまざまな物を農耕民に差しだすのか?赤道直下のアフリカ、イトゥリの森に住む陽気な狩猟採集民エフェ・ピグミーたち。
目次
第1章 森の民との出会い
第2章 エフェとレッセ
第3章 森の民の生活
第4章 森のなかの生命
第5章 共生の世界
第6章 森にいだかれて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sibafu
3
アフリカのイトゥリと呼ばれる森に棲み込んだフィールドワークの記録。エフェ・ピグミーと呼ばれる小柄な狩猟民族と、農耕民レッセ族の共生。「共生の森」というタイトルは以上の異なる民族の協力を表し、一方で人間と森の共生を表しているのだろう。エフェとレッセは区別されているが、実情として著者が調査した70年代後半以降はお互いが結婚して子供を産むことも多く民族の混合が珍しくないらしい。さて、これで「熱帯林の世界」全七巻を読み終えてしまった。とても興味深いシリーズだが頭に入り切ってはいないので何度でも読みなおしたい七冊。2014/10/26