内容説明
「核の時代」は広島の１０秒から始まった！死の刻印が押された瞬間に立ち返る衝撃のドキュメント。
目次
序章 １０秒というフレーム（原爆直後の空撮映像；証言・音が消えたとき ほか）
第１章 第一段階０秒から１００万分の１秒―放射線死の刻印が押された瞬間（炸裂の場所と起点を定める；最初の攻撃の矢「中性子」 ほか）
第２章 第二段階１００万分の１秒から３秒―火球の出現（証言・巨大な光の塊；原爆の炸裂と火球の出現 ほか）
第３章 第三段階三秒から１０秒―衝撃波の広がり（衝撃波が街を飲み込む；人々は何を体験したのか ほか）
第４章 １０秒から現在（キノコ雲の出現；火事嵐そして黒い雨 ほか）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マイケル
8
ヒロシマ原爆炸裂の場所：猿楽町で10秒間に何が起きたのか。日米科学者の協力による科学的シミュレーション結果。被爆者証言や残留物との整合。大きな外傷は無いのに突然脱毛が始まり放射線で亡くなった被爆者。温度40万度(!)の火球の熱線による「閃光やけど」。産業奨励館を原爆ドームに変えた衝撃波の破壊力。銅の屋根が溶け建物が崩れ落ちるまでわずか1秒。爆心地一帯で屋外にいた人はひとたまりもないレベル。衝撃波で宙を舞う人。その後出現したキノコ雲。 猿楽町で発見された白骨。原爆がもたらした一般市民に対する無差別大量殺戮。2023/12/29
︎💓ひかる💓
3
1999年に櫻井玲子記者から届いた手紙よると、年々資料館来客数が減っていると、このままでは風化してしまうのではないかと懸念していると。 どこを10秒のの起点にするかとか難しい話ですねぇ、私は現実あったことを思った事を伝えれば良いと思う。どうして原爆だったのかな？もっと違う方法、苦しまない方法はなかったのか…アレで戦争は終わり今がある。とても哀しい事だけど…。ひとりの人として生きた証、遺したものが大切だと思う。2024/04/09
ゆずこまめ
2
たった10秒、たった1発。世界を永遠に変えた10秒。広島の原爆がどういうものだったのか、何が起こったのかを教えてくれる。何十年たっても原爆の悪夢にうなされる人がいる。今でも被爆者は生きている。自分で思っていたよりも戦争や原爆は近いところにあるような気がした。2022/07/27
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