内容説明
旧約聖書はキリスト教の基本教典として西欧世界を中心に、現代世界に三千年の時空を隔てて連なっています。本書はそのなかから創世記、サムエル記、イザヤ書、詩編を選び、神話、物語、詩歌、祈りなどを読み、私たちの社会、さらに、人間存在の本質と深みを探ります。世界はどこからきたか、男と女のあいだとは、環境問題にどう関わるかなど、人類永遠の課題から、現代の差し迫った問題までを考える手がかりがあたえられます。
目次
第1章 創世神話と現代(世界はどこからきたか―創世紀一章一‐二五節;人間は自然(環境)とどう関わるか―創世記一章二六‐二章一五節
聖書における男と女―創世記二章一六‐三章二四節 ほか)
第2章 ダビデ物語と現代人(サムエルという人―サムエル記上一‐三章;ダビデとゴリアト―サムエル記上一六‐一七章;エルサレムでのダビデ―サムエル記下六‐七章 ほか)
第3章 希望の預言者と現代(真の宗教とは何か―イザヤ書五六‐五八章;希望の預言者 第三イザヤ―イザヤ書六〇‐六二章;神の情熱と痛み―イザヤ書六三‐六四章 ほか)
第4章 古代ヘブライ詩人のこころ(祈りとしての詩編―詩編一三編;嘆きから賛美へ―詩編二二編、一一三編;神とどこで出会うか―詩編一四編 ほか)