文春新書
ローズ奨学生―アメリカの超エリートたち

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  • サイズ 新書判/ページ数 214p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166601509
  • NDC分類 373.4
  • Cコード C0222

内容説明

ローズ奨学金制度とは英国の帝国主義者セシル・ローズの遺言によって創設された留学制度で、毎年、旧英連邦を中心に世界各国から計八十八名の学生たちがオックスフォード大学で学んでいる。アメリカでは一九〇四年以降、すでに二千八百名以上の留学生が誕生、彼らの多くは、留学後、政界を中心に社会の各分野で活躍している。本書ではケネディ、クリントン政権における彼らの活躍を通して、アメリカ社会におけるエリートの意味について考えてみる。

目次

第1章 ローズ奨学金制度の創設(セシル・ローズの遺言;スポーツと男らしさの強調;セシル・ローズという男 ほか)
第2章 ローズ奨学金制度の飛躍と発展(定員に満たない合格者;急増した受験者;散々な評価 ほか)
第3章 ベトナム戦争とローズ奨学生(オックスフォードの刻印;ディーン・ラスクの成功;陸軍から国務省へ ほか)
第4章 クリントン政権とローズ奨学生(クリントンの生い立ち;究極のネットワーカー;ロバート・ライシュとの出会い ほか)

著者等紹介

三輪裕範[ミワヤスノリ]
1957年、兵庫県生まれ。神戸大学法学部卒業。在学中にサウスカロライナ大学留学。81年、伊藤忠商事入社。本社鉄鋼貿易本部、海外企画統括部勤務を経てハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得。ニューヨーク経営企画部、経団連「21世紀政策研究所」主任研究員、伊藤忠商事会長秘書などを経て、現在、伊藤忠マネジメントコンサルティング(株)チーフアナリスト。著書に『通のアメリカ英語』『ハーバード・ビジネス・スクール』(丸善ライブラリー)、『ニューヨーク・タイムズ物語』(中公新書)がある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おらひらお

5
2001年初版。日本では意外に知られていないローズ奨学生に関する概説書。あとがきによると、本書以外にローズ奨学生を中心的に取り扱った本は国内にあまりないそうです。ちなみに創設者はデビアス関係者。また、創設の経緯や第1次世界大戦以前における奨学生の確保の大変さなどにも1章を割いていて、記述が比較的丁寧です。なお、後半はローズ奨学生の留学後の活躍の舞台を政界と言論界に焦点を当てて記述しています。あのクリントン大統領もローズ奨学生でした・・・。2011/12/24

里馬

1
内容は酷く偏っているが申し分ない。奨学金を頂いて生活している身として、恥ずかしい気持ちで一杯だ。2009/02/12

月照彦

0
英国のセシル・ローズの遺言によって創設された留学奨学金制度で、オックスフォード大学に留学するこのローズ奨学生たちは超エリートだとされる。とりわけアメリカの政界、及びジャーナリズムの分野で活躍しているローズ奨学生を中心に、ベトナム戦争期やクリントン政権期に絡めて著してある。アメリカ国民が、大統領を含めた政治家に対しても、コモン・マン(普通の一般庶民)で反知性的であることを求める傾向が強いというのは意外だった。2012/11/14

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