内容説明
ココアは健康に良い、バナナはがん予防になるといった、科学的な価値のはっきりしない話が大きく報道される反面、重要で面白い研究が見逃されている。現代にあふれ返っている健康情報は、六段階のフローチャートで読み解けば、誰にでもその価値は判断できる―栄養とがん予防を専門とする医師・研究者である筆者が、最新の興味深い医学論文56例を紹介しつつ、テレビ・新聞などが流す健康情報に戸惑いを感じている人々へおくる、取っておきの処方箋。
目次
第1部 はんらんする健康情報を見分けるには(健康情報を評価するフローチャート;インターネットで見る医学専門誌の世界;研究デザインのヒエラルキー;「決定的な証明」は可能か ほか)
第2部 医学論文傑作選(がんと栄養;がん全般;心筋梗塞;糖尿病 ほか)
著者等紹介
坪野吉孝[ツボノヨシタカ]
医師・医学博士。1962年東京都生れ。89年東北大学医学部卒業。93年東北大学大学院修了。国立がんセンター研究所、ハーバード大学を経て、2000年より東北大学大学院医学系研究科講師。専門はがんの疫学。がん・栄養・環境リスクに関する最新の研究を紹介するウェブサイトを開設
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