内容説明
本書は日中戦争を起点とした15年にも及ぶ太平洋戦争下での、日本内地の「天皇の軍隊」での私の戦争参加の記録と回想である。ここでは「天皇の軍隊」のもつ非人間性と非合理性の実情を明らかにするとともに、それ程自覚的ではなかったにせよ、私の厭戦的、反軍的傾向の思索と諸々の反軍律行動を記録したものである。
目次
第1部 召集前夜―歩兵二等兵として(青年前期における日記抜粋―昭和10年から昭和13年頃までのもの;1兵士の誕生)
第2部 陸軍工科学校にて(入学;遊びの存校記・日常生活;第2部付記)
第3部 敦賀連隊在隊記(戦地から帰って;演習の日々)
第4部 終戦前後(再度の召集;闘病記;戦争末記の日々;反省の記)
後記として―戦後40年を経過して