出版社内容情報
重版出来ました。2002/3/27
内容説明
20世紀後半は「激動の民族」の時代であった。社会主義世界の大変貌もこの問題と深く関わる。南北朝鮮問題も外国人労働者問題も同様である。研究者はこれをエスニシティ問題と読んでいる。日本移民と日系人は正にその問題である。民族は21世紀の主題でもありつづける。
目次
第1部 ブラジル社会と日系人アイデンティティ(ブラジル、日本、日系人―移民祭と皇族;中間マイノリティとしての日系人;先祖、天皇、移民―サンパウロ州農村における日系人(一九〇八~一九五〇年)
日系人のエスニシティとアイデンティティ―認識的・政治的現象として)
第2部 ブラジル日系人と宗教(移民・家族・墓―ブラジル日本移民を中心に;神乃家ブラジル大神宮教;初期日本移民とカトリック教)
第3部 女性・子供と移民文学(ブラジルの日系マイノリティ文学―「コロニア小説選集」発刊に際して;同伴移民―妻移民、子供移民、老人移民;加害者不明の被害者―ブラジル日系文学論覚書)
著者等紹介
前山隆[マエヤマタカシ]
1933年札幌に生まれる。1952年岩手県立福岡高校卒。1960年静岡大学文理学部哲学専攻卒。1961~2年サンパウロ大学人類学留学生。1967年サンパウロ社会学政治学院社会科学修士。1975年コーネル大学人類学博士。1975年サンパウロ州立大学講師、つづいて助教授(文化人類学)。1977年信州大学人文学部助教授(比較文化論)。1980年筑波大学歴史人類学系助教授。1985年静岡大学人文学部教授。1997年阪南大学国際コミュニケーション学部教授、現在にいたる
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