内容説明
二条良基の生涯は、後醍醐天皇と足利義満の間にあって、武家の権力と王朝の文化が一体となった政権の確立に捧げられた。王朝の精神を継承しつつ、あらゆる学藝の指導者として、活気ある新時代を創り出していった執政の、初めての総合的な研究。
目次
第1篇 伝記考証(元応‐貞和(一三二〇‐一三四九)期
観応‐延文(一三五〇‐一三五九)期 ほか)
第2篇 朝儀典礼(即位潅頂と摂関家;除目説)
第3篇 宮廷藝能(北朝和歌御会について―「御会始」から「歌会始」へ;北朝蹴鞠御会について ほか)
第4篇 学問著作(有識学と古典学―年中行事歌合;歌論と連歌―愚問賢注 ほか)
著者等紹介
小川剛生[オガワタケオ]
昭和46年2月東京都生。平成5年3月慶應義塾大学文学部卒業。平成9年3月慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程中退。熊本大学文学部講師、同助教授を経て、国文学研究資料館助教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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