出版社内容情報
1947年8月、イギリス領インドは「インド」と「パキスタン」というニつの国家として独立した。しかし実は、独立運動の過程で分離独立を望んだものは誰もいなかった…。「パキスタン」はなぜ独立したのか。最後のインド総督マウントバッテン、国民会議派のネルー、そしてムスリム同盟のジンナー、三者の息詰まる駆け引きを、ときに劇的な臨場感をもって再現し、「英国女王の王冠の最大の宝石」といわれたインド帝国からの独立の真相を問い直した労作。本書は分離独立史をめぐるリヴィジョニスト(修正論者)のさきがけとして世に問われ、その代表
内容説明
独立運動の過程で、誰も望まなかったパキスタン分離独立は、なぜ現実となったのか。インド総督、国民会議派ネルー、そしてムスリム連盟のジンナー、三者の息づまる駆け引きを、劇的な臨場感を持って再現。
目次
序章
第1章 戦間期のジンナー
第2章 活路を求めて
第3章 ジンナーとムスリム多数派州
第4章 中央と州―シムラ会談と1945‐46年選挙
第5章 ジンナーの「パキスタン」と内閣使節団案
第6章 中間政府―ジンナー撤退
第7章 最後のゲーム―マウントバトゥンと分離独立