出版社内容情報
1980年代の女性の就労に関わる政策を、フレキシビリゼーション・平等・再生産という三つの政策課題に整理し、政治学の視角から分析。
派遣労働政策、パート労働政策、均等法の制定と労基法の改正、育休法、年金・税制をめぐる政策をとりあげ、政策の形成過程における固有の事情と力学を精綴に分析。異なるアクターにより異なる狙いのもとで推進された政策が、相互に関連しあって女性の働き方に大きく影響したことを明らかにする。
関連書:横山文野著 『戦後日本の女性政策』(小社刊)
序章 本書の課題と視角
Ⅰ
第1章 フレキシビリゼーションの構想と実態
第2章 人口構成の変化とその政策へのインパクト
第3章 政治学と女性政策
Ⅱ
第4章 フレキシビリゼーションの政治Ⅰ
──派遣労働に関する政策──
第5章 フレキシビリゼーションの政治Ⅱ
──パートタイム労働政策──
第6章 「保護」と「平等」をめぐる政治
──女性差別撤廃条約と均等法制定・労基法改正──
第7章 再生産をめぐる政治
──少子化問題のアジェンダ化と育児休業法の成立──
第8章 政策領域間の整合性
──年金改革・税制改革の女性労働への帰結──
終章 政治過程における特質と三つの政策課題の帰結
引用文献
あとがき
人名索引・事項索引
内容説明
本書は、ポスト高度成長期、とりわけ1980年代を主たる対象に、女性の就労に関わる政策を、フレキシビリゼーション・平等・再生産という三つの大きな政策課題に整理し、政治学の視角から分析したものである。
目次
フレキシビリゼーションの構想と実態
人口構成の変化とその政策へのインパクト
政治学と女性政策
フレキシビリゼーションの政治(派遣労働に関する政策;パートタイム労働政策)
「保護」と「平等」をめぐる政治―女性差別撤廃条約と均等法制定・労基法改正
再生産をめぐる政治―少子化問題のアジェンダ化と育児休業法の成立
政策領域間の整合性―年金改革・税制改革の女性労働への帰結
政治過程における特質と三つの政策課題の帰結
著者等紹介
堀江孝司[ホリエタカシ]
1968年大阪府に生まれる。2002年一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。名古屋市立大学人間文化研究科助教授/政治学・女性政策専攻
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