光文社新書
皇居前広場

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  • サイズ 新書判/ページ数 265p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334031916
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0221

内容説明

日本で最大の政治空間から忘却された空間へ―。皇居前広場とは何か―世界でも類を見ない“何もない空間”から見える、近代天皇制と日本のかたち。

目次

第1章 皇居前広場とは何か
第2章 「無用の長物」…第1期
第3章 天皇制の儀礼空間として…第2期
第4章 占領軍・左翼勢力・天皇…第3期
第5章 空白と復興と…第4期・第5期
第6章 再論・皇居前広場とは何か

著者等紹介

原武史[ハラタケシ]
1962年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、日本経済新聞社に入社、東京社会部記者として昭和天皇の最晩年を取材。東京大学大学院博士課程中退、東京大学社会科学研究所助手、山梨学院大学助教授を経て、現在、明治学院大学国際学部助教授。専攻は日本政治思想史。著書に『「民都」大阪対「帝都」東京』(サントリー学芸賞受賞)、『大正天皇』(毎日出版文化賞受賞)などがある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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残留農薬

2
天皇から青姦まで。カオスにカオスな皇居前広場の位置付け、意味合いの変遷を概観する。空間の持つ意味がどうやって形成されていくか、という過程を考えさせられた。「ここでは~することになっている」という位置付けは、その空間に関わる人々の行為によって形成されていく。はじめから「~するもの」としてデザインされた空間など、風呂とトイレと台所くらいしかないのではないか、と思った。2013/03/05

Mentyu

1
空間や場に着目して、その社会・政治的機能を追及する「空間政治学」についての初期の著作。集落論や立地論といった空間に関する研究が一般化している考古学の立場からしてみると、至極当たり前なアプローチによる研究と思えてしまうところもある。しかし、考古学が主に対象とする時代では考えられない、豊富な資料や証言が揃っている近現代であるからこそ解明できたであろう部分も多く、不動産・動産関係なく物質資料による研究手法が確立されていない近現代史や社会科学に対して一つの方法論を示したという点では重要な研究成果ではないかと思う。2016/12/26

tecchan

0
 天安門広場より広い皇居前広場。諸外国の都市広場には、シンボル的な構造物があり、日頃から多くの市民が集い、様々なイベントが行われているのに、ここは今、単なる「空虚な空間」となっている。戦前の天皇の諸儀礼が行われた時代から、戦後の占領軍軍事パレードが頻繁に行われた場、さらには、労働団体の人民広場的に使われた時代、若者の愛の交歓まで使われた時代もあった。国民公園として多くの人々が気軽に集える場所になるのはいつのことかを問う。 2021/04/15

tkm66

0
著者の、未だ<鉄ヲタ>発覚以前かな?2003/04/23

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