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内容説明
本書は、多くの人たちに、ウイルスとは何かを、できるだけわかりやすく読んでいただくことに主眼を置いた。だから、さまざまなウイルス事件を事実にもとづいて説き明かし、その背景にあるものを推理も交えて伝える。
目次
プロローグ ウイルスは、なぜ暴走するのか
第1章 やはり、彼らはやってきた
第2章 甦る「怪物」たち―エマージング・ウイルス
第3章 世界を目指すキラー・ウイルス
第4章 脳を破壊するタンパク質―プリオン病
第5章 いつ、暴れ出すかわからない侵入者
著者等紹介
根路銘国昭[ネロメクニアキ]
1939年、沖縄県生まれ。北海道大学獣医学部卒。1966年、国立予防衛生研究所に入所。以後、1978年、日本を襲ったスペイン風邪ウイルスのルーツを解明したのをはじめ、人工膜ワクチンの開発、カイコの利用によるワクチンの大量生産法の確立など、数々の業績を上げる。日本を代表する世界的ウイルス生態学者。国立予防衛生研究所。呼吸器系ウイルス研究室室長、WHO(世界保健機構)インフルエンザ・呼吸器ウイルス協力センター長などを経て、現在、生物資源利用研究所所長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
にんにん(仮)
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古本を探して読んだ。最近のウイルスによる病気の概要がわかりやすく紹介されている。興味深い。2009/04/05
aki
0
今風のタイトルだが、サーズが流行った後(2004年)、出版された本。インフルエンザ、コロナはもちろん、エボラ、黄熱病、ラッサ熱、プリオン病など幅広く取り上げる。インフルエンザウイルスに対する言及だが、「自然生態系の変容で水ドリたちの生活圏が縮小した結果、少なくなった水場に膨大な数のウイルスが集中し、遺伝子を交換する頻度が多くなる……強毒に変身するための最適な遺伝子構成が素早くできるようになる」(23頁)であるなら、今後も続々と新規の感染症が登場することになる。予言の書。2021/07/27