海の中国

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  • サイズ B6判/ページ数 251,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784335450181
  • NDC分類 332.22
  • Cコード C1033

内容説明

香港、台湾、東南アジアに市場経済を担う華人が厚く形成されたのはなぜか。中華経済世界の発展のメカニズムを歴史に探る。

目次

第1章 中華資本主義の精髄としての香港(香港の誕生;自由放任政策下の初期香港;「海の中国」の拠点 ほか)
第2章 南洋華僑と「白手起家」(華人社会の生成;華人ネットワークの形成;仲介機能 ほか)
第3章 何が台湾を形成したのか(台湾の登場;「反清復明」;清国期の台湾 ほか)
第4章 「海の中国」から「陸の中国」へ(南洋華人の企業家的能力はいかに形成されたか;香港とは何ものか;「陸の中国」を塗り変える「海の中国」)

著者等紹介

渡辺利夫[ワタナベトシオ]
拓殖大学国際開発学部教授、学部長(開発経済学、現代アジア経済論)1939年6月山梨県甲府市に生まれる。慶応義塾大学卒業、同大学院博士課程修了。経済学博士。筑波大学教授、東京工業大学教授を経て2000年より現職。主著に『成長のアジア 停滞のアジア』(東洋経済新報社、吉野作造賞)、『開発経済学』(日本評論社、大平正芳記念賞)、『西太平洋の時代』(文芸春秋、アジア太平洋賞・大賞)、Asia:Its Growth and Agony,Hawaii University Press.。また『神経症の時代-わが内なる森田正馬』(TBSブリタニカ、開高健賞正賞)、『種田山頭火の死生-ほろほろほろびゆく』(文芸春秋)などがある

岩崎育夫[イワサキイクオ]
拓殖大学国際開発学部教授(東南アジア地域研究)。1949年3月長野県に生まれる。立教大学卒業、アジア経済研究所地域研究第1部を経て、1999年より現職。主著に『現代アジア政治経済学入門』(東洋経済新報社、2000年)、『華人資本の政治経済学』(東洋経済新報社、1997年、アジア太平洋賞・特別賞)、『リー・クアンユー』(岩波書店、1996年)、『シンガポールの華人系企業集団』(アジア経済研究所、1990年)など
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感想・レビュー

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ManCheeFMW

2
華人サイドからの中華世界への経済的流れの歴史。これも20年ほど前の情報ベースなので時制は古いが、東南アジア(香港含む)や台湾の中華系がどうお金を作って発展して来たか、大陸との関係性を考察するのにすごく冷静に書かれている。特に、大陸改革解放の真っ只中で書かれた「香港返還について論じる場合、しばしば人は北京が香港をいかようにでも御しえるといった前提でものを語り過ぎるのではないか」というのが蓋し名言。今この騒乱真っ只中の香港でもこれはまだ生きている。2019/08/11

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