国立国語研究所プロジェクト選書
現代日本の異体字―漢字環境学序説

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  • サイズ A5判/ページ数 318p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784385361123
  • NDC分類 811.2
  • Cコード C0080

内容説明

身の回りにある漢字の「形」を徹底調査。異体字の使用実態を新聞・百科事典・地名から空前の規模で調査・分析。「好み」の字体、「なじみ」のある字体を認知心理学の手法で解明した初の試み。「字体・字形・書体」「正字・俗字・誤字」「人名漢字・表外漢字・JIS漢字」などの用語も詳説。

目次

序論 漢字環境学とは何か
第1章 異体字とは(異体字とは;異体字の分類)
第2章 異体字の使用状況とその背景(新聞の異体字;百科事典の異体字;地名の異体字)
第3章 異体字の認知科学(字体認知とカテゴリー化;異体字認知の研究;異体字に関する好み・なじみ調査の方法;好み調査の結果;なじみ調査の結果;字体認知の説明モデル;異体字認知の発生源はどこか;字体への接触意識と使用頻度)
第4章 漢字の様々な集合とその字体(常用漢字・学習漢字;表外漢字字体表;人名用漢字;JIS漢字;ユニコード)

著者等紹介

笹原宏之[ササハラヒロユキ]
1965年東京都生まれ。1993年早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得。現在、国立国語研究所主任研究員。早稲田大学非常勤講師。専門は国語学(文字・表記)。現在の研究テーマは、日本語の文字・表記。JCS(符号化文字集合JIS)調査研究委員会委員、汎用電子情報交換環境整備プログラム委員などを務める

横山詔一[ヨコヤマショウイチ]
1959年愛媛県生まれ。1985年筑波大学大学院博士課程心理学研究科単位取得退学。1997年日本教育工学会論文賞受賞。現在、国立国語研究所領域長、政策研究大学院大学連携教授(併任)。博士(心理学)。専門は、認知心理学、心理言語学、文字環境学。計量国語学会理事、日本心理学会認定心理士認定委員、カナダVictoria大学アジア太平洋地域先端研究センター外部顧問などを務める

ロング,エリク[ロング,エリク][Long,Eric]
1957年米国カリフォルニア州生まれ。1991年米国カリフォルニア大学バークレー校東アジア言語学科大学院博士課程修了。現在、国立国語研究所非常勤研究員。修士(博士課程口頭試験合格)(日本語学)。専門は日本語学。現在の研究テーマは、中古・現代日本語のヴォイス・モダリティ
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