楽器と身体―市民社会における女性の音楽活動

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 495,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393931653
  • NDC分類 762.34
  • Cコード C3073

内容説明

ピアノやハープは“女性の楽器”、チェロやクラリネットは“禁じられた楽器”…。男性のまなざしが女性の活動を制限していた近代市民社会のなかで、さまざまなタブーを打ち破り、音楽家としての自立を目指した女性器楽奏者たち。ドイツ市民社会の抑圧と逸脱をとおして見る、もうひとつの音楽史。

目次

序 オルガン曲をつくった「女性」、マリアーネ・シュテッヒャー
第1部 楽器を奏でる女性と市民階級の礼儀作法(ユンカーとエシュシュトルート―女性にふさわしい楽器についての二つの理論的考察(一七八四年)
理想の身体イメージ
女性の生活空間を彩る音楽―楽器の選択と「性別特性」
さまざまな矛盾)
第2部 聴衆の前で楽器を奏でる女性たち―一七五〇年から一八五〇年まで(ピアノ;グラスハーモニカ;ハープ;リュート、ギター、その他の撥弦楽器;オルガン;ヴァイオリン;チェロ;フルートとクラリネット;ホルンとトランペット;打楽器;第2部の終わりに)
第3部 女性演奏家の活動―その条件と実例(旅する女性演奏家;「神童」という現象;実例;意識と「解放」)

著者等紹介

ホフマン,フライア[ホフマン,フライア][Hoffmann,Freia]
1945年生。フライブルク音楽大学でフルート(オーレル・ニコレなどに師事)を学んだ後、フライブルク大学で音楽学および音楽教育学を修める(博士号取得)。1988年、『楽器と身体―市民社会における女性の音楽活動』により大学教授資格を取得。1992年よりオルデンブルク大学教授。専門は音楽学および音楽教育学。2001年に音楽学における女性研究を目的としたソフィー・ドリンカー研究所を設立し、以来所長を務めている

阪井葉子[サカイヨウコ]
1961年生。専門分野はドイツ文学、音楽民俗学。大阪大学文学研究科助手

玉川裕子[タマガワユウコ]
1959年生。専門分野は音楽社会史、洋楽受容史。桐朋女子高等学校音楽科教諭、桐朋学園大学非常勤講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

最近チェックした商品