東アジア・イデオロギーを超えて

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  • サイズ B6判/ページ数 283p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784403230974
  • NDC分類 302.2
  • Cコード C0030

内容説明

北朝鮮はなぜ「カルト化」するのか?日本は本当にアジアの一員なのか?東アジア・イデオロギーの核心に迫る。

目次

1 東アジア・イデオロギーの措定(東アジア中華思想共有圏の形成;優越と連帯―東アジア中華思想共有圏における日本アジア主義の軌跡;世界史の終焉と宗教ファシズムの冒険)
2 東アジア・イデオロギーの現在(アジア・グローバリズムの不可思議な戯れ;東アジア政治に通底するある種の思想の悲しさについて;天皇と首領―東アジアにおける有機体国家論の隠された底流;北朝鮮における宗教国家の形成―大衆教化の技術的側面を中心に;虚構の力動―北朝鮮における「主体」護持の意志と表象空間)
3 東アジア・イデオロギーを超えて

著者等紹介

古田博司[フルタヒロシ]
1953年横浜市生まれ。慶応義塾大学大学院修了後、ソウル大学大学院で学ぶ。現在、筑波大学社会科学系教授(東洋政治思想担当)。東アジア政治思想専攻。法学博士。東アジアの文化に造詣が深く、その政治情勢と背後の思想を独自の視座から照射する。著書に『東アジアの思想風景』(サントリー学芸賞受賞)など
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

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1
日中韓朝の在り様から、EUあるいはASEANのような共同体はありうるのかをテーマとしているのだが、巻頭で無理、と言い切るところは実に古田教授らしい。専門の北朝鮮への言及が多いのはまあ、そういうものだろう。10年ほど経つ本だから、当時北の情勢に詳しい先生もいなかったしね。難しい本だったが、読んで損はない。2021/02/06

ぽん教授(非実在系)

1
10年前の本であるが、分析視座としては古びていない。これは本書の有用性を示すと同時に、それだけ東アジア地域の病理が未だにプロトタイプのまま存在しているという悲劇を表現しているともいえる。中国・韓国・北朝鮮の中華思想は著しく悪化し、我が国を挑発する危険な行為を逐次行うまでになってしまった。実際、著者はかような三国への説得をあきらめて関わらないべしとまで言うようになってしまっており、自分も説得できるか賭けをするかと言われたら間違いなく否の方向にお金を出すに違いない。あとは淡々と対処する術を考えるのみである2013/07/16

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