精神分析すること―無意識の秩序と文字の実践についての試論

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  • サイズ B6判/ページ数 215p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784414404180
  • NDC分類 146.1
  • Cコード C3011

目次

第1章 いかなる耳で聴くべきか
第2章 無意識の欲望―フロイトと共に、フロイトを読む
第3章 身体を文字通りに取ること、またはいかに身体について語るか
第4章 文字の身体、または対象と文字の絡み合い
第5章 一角獣の夢
第6章 無意識または文字の秩序
第7章 抑圧と固着、もしくは享楽と文字の繋がり
第8章 精神分析すること―転移および去勢についての覚書

著者等紹介

向井雅明[ムカイマサアキ]
1948年香川県に生まれる。1990年パリ第八大学精神分析学科DEA課程修了。現在、精神分析家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

34

19
ルクレールによると、精神分析することは「これまでに読まれたことのないもの」を読みとることである。これまでに書かれたことのないものではない。これは重要なちがいだ。母の指先が幼児に触れたときから、文字の記入ははじまる。この他者の指先が、欲動に享楽のもたらす亀裂を教え、またその空隙を抹消すべく働く。欲望の対象はこの空隙を埋めるものとしてやってくる。この図式はラカン読みにはお馴染のものかもしれないが、ルクレールはラカンの「文字の審級」を、「一角獣の夢」の症例分析を通してほんとうに文字通りのものとして提示している。2017/08/23

Z

4
てっきり臨床の簡単な入門かと思ったらかなりハードな論考。冒頭は精神分析の現場、無知な患者など来ず、分析受けようという時点でエディプスコンプレックスなり無意識なりある程度知識をもった、ある意味手の内を知っていると思っている患者に驚きをもたらすす過程は勉強になった。心の分析なので、心身二元論の片方を扱うものと思いがちであるが、心をかたる言語に注目し、さらに言語が身体を組織する過程という言葉と身体が絡まる過程を考察していく。この論考はドゥルーズも注目参照しているのであるが、そこがうまく整理できない。赤ちゃんは、2022/12/29

まめ

0
とりあえず読了したものの、内容の把握にはもっと細かく読み込まないと・・・。 再読予定。2013/05/13

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