図説 中国文明史〈5〉魏晋南北朝―融合する文明

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  • サイズ A5判/ページ数 275p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784422202563
  • NDC分類 222.01
  • Cコード C0322

出版社内容情報

【内容紹介】
魏晋南北朝時代は、およそ400年つづいた、秦漢・隋唐というふたつの隆盛期の間に位置する、重要な変革の時代である。それは春秋戦国時代につづく、2度目の社会の激動がもたらした結果だった。その変動は中原内部の戦乱から引き起こされたもので、次の隋唐の隆盛期のために新たな血を注ぎ、その基礎をつくり上げたのだった。南北の民族の大融合・西方文化の大量の移入、中原文化の南下など分裂と融合、大激動の時代を描く!

【詳細目次】
監修者序文 融合する文明(魏晋南北朝)稲畑耕一郎
第1章 400年の分裂と融合
 激動する社会の中での変革
 北方を統治した鉄騎の帝国
 民族の変化と融合
 漢民族が支配した南方
 皇帝の陵墓
第2章 門閥貴族の盛衰
 門閥貴族による政治独占の始まり
 遍在する貴族勢力
 貴族の性格
第3章 南北経済の新しい局面
 農業生産
 商業の繁栄
 活発な手工業
第4章 多元的な文化の形成
 玄学と道教
 中国を風靡した仏教
 絵画と書
 融合する中国と外国の楽舞
第5章 分裂下での対外関係
 シルクロードの発展
 海上ルートの開拓
コラム
 魏晋南北朝年表
 魏晋南北朝時代の王朝交替図
 五胡十六国王朝興亡図
 魏晋南北朝王朝系図
索引
図版一覧
参考文献

【予定タイトル】
第1巻 先史・文明への胎動
第2巻 殷周・文明の原点
第3巻 春秋戦国・争覇する文明
第4巻 秦漢・雄偉なる文明(発売中)
第5巻 魏晋南北朝・融合する文明(発売中)
第6巻 隋唐・開かれた文明
第7巻 宋・成熟する文明(発売中)
第8巻 遼西夏金元・草原の文明(発売中)
第9巻 明・在野の文明
第10巻 清・文明の極地(発売中)
※いずれも仮タイトル

内容説明

魏・蜀・呉、三国の鼎立にはじまる未曾有の天下大乱、文明の激しい衝突と融合の中に今、築かれる新たなる中華の文明。

目次

第1章 400年の分裂と融合(激動する社会の中での変革;北方を統治した鉄騎の帝国 ほか)
第2章 門閥貴族の盛衰(門閥貴族による政治独占の始まり;遍在する貴族勢力 ほか)
第3章 南北経済の新しい局面(農業生産;商業の繁栄 ほか)
第4章 多元的な文化の形成(玄学と道教;中国を風靡した仏教 ほか)
第5章 分裂下での対外関係(シルクロードの発展;海上ルートの開拓)

著者等紹介

稲畑耕一郎[イナハタコウイチロウ]
早稲田大学文学学術院教授、北京大学中国古文献研究センター客員教授。中国古代学が専門。数多くの展覧会の監修も務める

劉〓[リュウイ]
中国文物交流センター主任助理、中国文物学会秘書長・常務理事などを歴任。歴代皇帝の陵墓制が専門。国家文物局の文物辞書シリーズの編纂メンバーの一人。『中国文物精華大全』の編集主幹

羅宗真[ラソウシン]
南京博物院研究員、教授、学術研究委員。南京の金陵大学歴史系を卒業、多年にわたり、江蘇省における大規模な発掘を数多く主導してきた。六朝考古学が専門

住谷孝之[スミタニタカユキ]
早稲田大学大学院文学研究科中国文学専攻修士課程修了。早稲田大学アジア地域文化エンハンシング研究センター助手をへて、現在は山梨大学・神奈川工科大学・東京家政学園大学などの非常勤講師を勤める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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21
仏像が増えてきてうれしい。西魏はほっそりしてて虞美人って感じだけど、北魏様式はでっぷりしてて楊貴妃って感じっすね…。はにわみたいな感じで、頭の上に乗っけた棒をくるくるまわってる雑技団なやつ等、民のくらしを現すフィギュアにサイや麒麟等の動物フィギュアもいっぱいで楽しい。魏の時代の職貢図には、倭国使の絵も。上半身と下半身にそれぞれストール巻いて、端を結んだみたいな格好で裸足。…そりゃ中華様に「卑」弥呼って卑しい漢字使われちゃうわ。狗奴国とか邪馬台国とか、全般的に割とひどい漢字使われてるもんなあ…。2020/02/09

futabakouji2

10
三国志のあとの時代のことをあまり知らない人は多いと思う。五胡十六国時代から南北朝時代に中国は大きく変化する。長江を境に北と南の王朝が対峙する。北の遊牧民が争いを繰り返しながら、南は三国志の呉から始まった南の領土拡大を安定化させる。この時代には仏教も導入される。そして戦乱から多くの難民を生み出し、半島、列島にも多くの文化と渡来人がいただろう。色々書いたけど、この時代は知っておくと面白い。というも私も三国志以降のことを知らない1人だったから。2018/06/24

KAZOO

7
なんでこの本だけを持っているのだろうかと気にかかっています。本棚を整理したら出てきたので誰かが推薦したので購入しておいたのかもしれません。読んでみて三国時代の関連で手に入れたのだろうとうすうす気がつきました。写真などでの資料が多く見ているだけでも飽きが来ません。2014/02/22

ろーじゃ

1
南朝の漢族の貴族は、牛に乗ったり料理や詩歌の腕を争う、ゆったりとした贅沢な趣味が多い一方、北朝は派手な動きの舞踏や胡人らしい袖口の長い服が対照的。中国に仏教が本格的に流入するのもこの頃ですが、初期の強面でガタイの良い仏像が、時が経つにつれ、表紙のように、細身かつ柔和な表情のものが多くなるところが面白い。 中国は貴族制度が早いうちに無くなってしまったので、全盛期のこの時代はやはり好奇な目で見てしまいますね。2012/08/27

Shijimiko Urajiro

0
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