「知の再発見」双書
ケルト文明とローマ帝国

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  • サイズ B6判/ページ数 182p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784422211749
  • NDC分類 232.4
  • Cコード C0322

出版社内容情報

カエサル率いるローマ軍に敗れ去ったガリアは、その支配下に入るも消滅しなかった。異文化の出会いが生んだ独創的な文明に迫る。

内容説明

カエサル率いるローマ軍の前に敗れ去ったガリア(現在のフランス他)は、その後、ローマの支配下に入った。しかし、ガリアは消滅しなかった。ローマはガリアを属州とし、ローマの生活様式をガリアにもたらしたが、ケルト人(ガリア人)のほうも古くからの伝統と新しい文化を融合させて、独創的な文明をつくりあげていったのである。

目次

第1章 ガリアと「ローマの平和」
第2章 ガロ=ローマの都市
第3章 ガロ=ローマ社会の農村
第4章 ガロ=ローマの職人たち
第5章 交通と商業
第6章 日常生活
第7章 神々と死者たち

著者等紹介

ベック,フランソワーズ[ベック,フランソワーズ][Beck,Francoise]
サンジェルマン・アン・レー(パリ郊外)にある国立古代博物館のガロ=ローマ部門の責任者。大学卒業後、数々の発掘現場で経験を積む。博物館収蔵の豊富なコレクションに関する論文を定期的に発表している

シュー,エレーヌ[シュー,エレーヌ][Chew,H´el`ene]
サンジェルマン・アン・レー(パリ郊外)にある国立古代博物館のガロ=ローマ部門の責任者。大学卒業後、数々の発掘現場で経験を積む。博物館収蔵の豊富なコレクションに関する論文を定期的に発表している

鶴岡真弓[ツルオカマユミ]
1952年生まれ。早稲田大学大学院修了(美術史学)。ダブリン大学トリニティー・カレッジ留学。立命館大学教授

遠藤ゆかり[エンドウユカリ]
1971年生まれ。上智大学文学部フランス文学科卒
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

春ドーナツ

18
話の中心は「ガロ=ローマ」時代の生活全般。聞き慣れないワードが飛び出した。ローマ支配下のガリア地域のことを指すようだ。それでガリアに住んでいたのはケルト人だった。ここでタイトルと結びつく。んでもって、文明とあるから、「ガロ=ローマ文化」に焦点が当たっているはずなのだ。ローマの文化が流入して融合して、独自の文化が築かれていく。でもね。一読していると、特に抵抗なくローマのシステムに組み込まれていったのだなということはわかる。ところで独自性とは?もしかしたらケルト文化の入門書を先に読むべきだったのかも知れない。2019/10/02

マーブル

5
 副題に「ガリア戦記の舞台」とあったのだが、カエサルによるガリア支配の結果、ローマの影響を受け、あるいはガリア独自の形を持ったまま栄えた文化についての書であり、多少タイトルから抱く期待とはずれてしまう。「ケルト文明」と「ローマ帝国」ももちろんバックボーンとしてはあるわけだがメインではない。 期待したものとは異なるが西洋史に対する知識を広げてもらえたのは事実。巻末の方におまけのように載っている資料編もガロ=ローマ文明に対する考古学的アプローチについて知ることができ、思いの外面白く読めた。2019/02/09

びっぐすとん

1
図書館本。「知の再発見」シリーズ。ケルト文化について知りたかったけど、タイトルにあるほどケルト文明については言及されていなかった。どっちかというとローマ帝国内のケルト人社会について、という感じかな。ちょっと期待していたものとは違ったけど、ローマ文明の水準の高さと植民地運営のうまさは驚き。日本は弥生時代だったのに・・。侵略した他民族の文化・宗教を否定しないこと、侵略地にも中央への参画機会を与えることが大帝国を維持する基礎なんだと思う。他者に寛容であることが大事なのは今も昔も同じだなー。2016/05/18

Majiska

1
ガリア戦記の舞台という副題がついているものの、実際の内容はガリア戦記以後のガロ=ローマ文明の紹介なので注意が必要です。ガリア遠征当時の文化についての言及はほぼありません。けれど図版が多く、中には古代のケルト文化を偲ぶことができるような箇所もあるにはあります。考古学が好きなら、ちょっとした現実逃避にもってこいの本だと思います。2014/03/24

rbyawa

1
要するにローマ到達以降のガリア、今のフランスに相当する地域の本で、最近はもうちょっと研究が進んでいるかと思いますが、まあ確かに余り面白くはない。ただ、フランス人のローマに対する感慨のようなものが若干透けて見えるのが面白かったかな。

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