内容説明
靖国・領土・歴史教科書・憲法などを巡って噴出するナショナリズム―いま最も注目される歴史家が対立を和解へ、そして共生へと転換する道を開示する。
目次
第1章 靖国問題にみるナショナリズム(中国、アジアの国々が問うもの;なぜ「合祀」は行われたのか ほか)
第2章 歴史教科書問題にみるナショナリズム(ナショナル・アイデンティティの再構築を;進む歴史の書き直し ほか)
第3章 領土問題にみるナショナリズム(ナショナリズムが迎えた大きな岐路;ナショナリズムを超える二つの潮流 ほか)
第4章 憲法改正問題にみるナショナリズム(「平和憲法」が定着した六〇年安保;「パリ不戦条約」の流れをくむ第九条 ほか)
第5章 ナショナリズムを超えて―「アジアン・コモンハウス」の提唱(ナショナリズムの全否定からはじまった戦後;ナショナリズム運動としての六〇年安保闘争 ほか)
著者等紹介
松本健一[マツモトケンイチ]
1946年群馬県生まれ。東京大学経済学部卒業。京都精華大学教授を経て、麗澤大学教授。近代日本・アジア精神史研究の第一人者として活躍中。著書に『近代アジア精神史の試み』(アジア太平洋賞受賞、中央公論新社)など多数。司馬遼太郎賞、毎日出版文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うしろや
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著者、保守のようだけど右の人からするとたぶん、 緩すぎると言われるだろうなあ。 わが祖国は天皇という存在を抜きには語れない。 抜いたらどうなるんだという疑問はあんまり言っては いけない。ナショナリズムがうさんくさい理由だ。 郷土愛に天皇は必要なのか? 信仰として必要な人がいるのは勝手にすれば、 だけれども、私にそれは無理でしょー。 仏像は拝んでもそこに信仰はないし、いわんや天皇をや。 信仰の対象に戻って?創価とか門徒とかエホバとかと 同列でよいではないですか。 どなたを信じても救われないんだし。2019/11/14