内容説明
秦の時代、群雄のさきがけとなった陳勝・唐に反乱した胡人の安禄山と楊貴妃・刺客の意表をつく活躍ぶり・美女をぬすむ大怪盗など、―その昔、中国に跳梁跋扈した盗賊たちの豪壮で苛烈な生と死のドラマ。それぞれに胸のすく面白さがある。中国古代から宋までの秀逸な物語を現代に再現する見事な短編小説集。
感想・レビュー
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yasuhitoakita
1
小は金品から大は国家まで中国史上を彩った盗賊たちについての小品6点。とても面白かった^^ 2020/08/09
オイコラ
0
中国の伝奇小説では青衣の奴隷とか肌の黒い奴隷(崑崙奴)いうのはたいてい不思議な力があるものとして描かれるらしい。そういう術を使って下僕が若い主人を助けるのはひとつの典型なんだとか。そういう文化が面白いと思う。2017/02/28
suzuki-takefumi
0
中国を舞台に、史実をベースにしたり、ほぼフィクションだったりの短編六作。日本ではマイナーな時代を扱い、そうした時代背景にも触れているのが特色か。小説としてみると、正直それほどでもない、というぐらい。2012/08/14
ソルト佐藤
0
いろんな話をとりこんで正史に結びつける手法は山風に近いかも。2008/10/12