ちくま新書<br> 江戸城外堀物語

ちくま新書
江戸城外堀物語

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  • サイズ 新書判/ページ数 253p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480058096
  • NDC分類 521.82
  • Cコード C0221

内容説明

寛永13年の江戸城外堀の天下普請は、第三代将軍家光の威信をかけた一大国家事業であった。これにより、江戸城は城郭が完成、現代の首都東京に引き継がれる都市プランとその基盤が形成された。人力だけの時代に一体どのようにして大土木工事は可能だったのか。外堀や石垣の構築、水利施設の整備など、インフラの視点から、都市づくりの細部の模様を再現してみよう。本書は、地下鉄南北線工事に伴う遺跡発掘の遺構が物語る江戸の都市づくりの話である。

目次

第1章 江戸城外堀はどのように築かれたか
第2章 手伝普請による城郭建設―江戸・大坂・京都
第3章 堀という都市インフラ
第4章 江戸城と伊豆石丁場
第5章 江戸城外堀の普請現場
第6章 掘り出された石垣
第7章 外堀はどのようにして掘られたか
第8章 「江戸図屏風」の時代

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kk

12
地下鉄南北線の工事に伴って実施された考古学調査の成果等を紹介しつつ、寛永年間の外堀普請の実態に迫ろうとする一冊。大名動員の考え方、普請規格や現場規律の統制方法、着工に至るまでの段取、石材採取・運搬の実際、排土の処理などを紹介しながら、この天下普請が、家光親政と幕府官僚組織の試金石とも言うべき一代プロジェクトであり、また、城郭整備としての側面と都市・市街地整備としての側面を併せ持つものであったと説きます。考古学と文献史学のコラボが拓く大きな可能性を感じさせます。ただ「物語」というには、ちょっと地味ですね。2021/09/23

ゆうゆう

8
地下鉄南北線(7号線)の遺跡調査会、寛永13年の江戸城外堀の大普請。家康から始まって、秀忠、家光で江戸城、江戸の街を作り上げた。外堀から見ると、堀での防御より、船での水運を利用して、都市をつくり発展させていく方がメインだったのかなと思う。東京の地下は江戸時代から混雑してたんだなぁとも思った(^-^;2019/01/11

いちはじめ

0
地下鉄南北線工事に伴う遺跡発掘の成果。遺跡というとつい古代ばかり連想するが、近世も遺跡からいろいろ判るのだなと、まずそのことに感心。1999/07/31

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